フリーランスになって一人で作業をする時間が増え、数日間誰とも話さない、一言も発さないなんて日も珍しくなくなってくると、不意にたくさん話さなきゃいけなくなったときに口が動きませんよね。私はもとから口頭でのコミュニケーションが得意なほうじゃないので、なおさら挙動不審な感じになります。
そんな中、こないだ「あ、これ言えないわ」と思ったワードがこちら。
開発者ツール。
かいはつしゃつーる。
かいはつしゃつーる。
これ、けっこう難易度高いと思いません???一週間で数えるほどしか声を発していない身にはけっこう難しい発音な気がします。
これがどうなるかって言うと、
「かいはちゅしゃつっ……(まちがえた)」
「かいはつしゃちゅ(同上)」
「かいはちゅ(同上)」
って感じで、高い確率で最初の「つ」が「ちゅ」になります。
この「つ」が「ちゅ」になる仕組みは、日本語教師養成講座の音声学でやった調音点で説明できます。
「つ」の調音点 = 歯茎
「ちゅ」の調音点 = 歯茎硬口蓋
つまり、本来もっと歯ぐき寄りにつけなければいけない舌が、ほんの少し奥に行っちゃってるので「ちゅ」になるわけです。そして、なぜ奥に行っちゃってるかというと、次の「しゃ」(=調音点は歯茎硬口蓋)を意識してしまっているからです。「しゃ」って拗音だし、ひらがなで書くと2文字だし、単語の途中に出てくると何となくイレギュラーで気をつけなきゃいけない発音な気がして、意識しちゃうんですよね(※個人の感想です)。
「しゃ」を意識するあまり、つい早めに「しゃ」を言う準備をしてしまい、舌が「しゃ」の調音点=歯茎硬口蓋に寄った結果、1つ前の「つ」が「ちゅ」になる、と。
音声学面白い。(笑)
ちなみに、2つ目の「つ」(ツールの「つ」)が「ちゅ」になるのは、「しゃ」を言うために歯茎硬口蓋に寄せた舌が歯茎の位置まで戻りきっていないうちに「つ」を言おうとしちゃってるからですね。意外と舌が忙しい。
原因を分析できると、対策もわかってきます。
「つ」 → 「しゃ」 → 「つ」
歯茎 → 歯茎硬口蓋 → 歯茎
という舌の移動が話すスピードに追いついてないことが原因なので、ゆっくり言えばいいんです。
それだけです。
ゆっくり言おう、開発者ツール!!!
あとは「しゃ」を意識しすぎないこと!
ふぅ。JavaScriptの勉強に戻ります。